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音楽バカによる音楽についてのひとりごと。

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「クリスチャンミュージック」って聞いてピンと来る人はどのぐらいいるんだろう。その言葉を聞いた人はどんな音楽を想像するんだろう。
最近そういうことを考えます。

プロフィールにも少し書いてるけど、あたしはクリスチャンで、クリスチャンミュージックを日本の音楽ファンに知ってほしくてそれを広める活動をしてる。活動って言っても、twitterのbotアカウントとfacebookの専用ページに音楽をアップしてるだけなんやけどね。
http://twitter.com/C_music_bot
http://www.facebook.com/rockofageschristianmusic

多分、クリスチャンでもクリスチャンミュージックがどんなものなのか知ってる人は少ないと思う。むしろクリスチャンじゃないディープな音楽ファンの方が詳しいんちゃうかな?
平たく言えばつまり「キリスト教的な音楽」ってことやけど、それは賛美歌やゴスペルだけを指してるわけじゃない。ひとことで「クリスチャンミュージック」って括ってるけど、その中にはロック、HIPHOP、ポップも含まれる。エレクトロやレゲエもあるかもしれない。必ずしも教会でやる音楽ってわけじゃないんだよね。キリスト教的な信条に基づいてる音楽、キリスト教的なメッセージを基盤としてる音楽なら全て「クリスチャンミュージック」。一般的に聴かれている音楽と何ら変わりはない。クリスチャンミュージックっていうのは音楽ジャンルの名前ではなくて、大きいカテゴリーの一つみたいなものかな。

クリスチャンミュージックが一般に広く受け入れられてて、音楽チャートにランクインすることが当たり前っていう国は結構ある。代表的なのはアメリカ。
でも日本ではこういう音楽があるってことはあんまり知られてない。キリスト教に対する馴染みのなさ、クリスチャンミュージックを発信する担い手の少なさが原因やと思う。日本でもバンド形式の演奏を取り入れてる教会は結構増えてきた。クリスチャンラップをやってる同年代の子がいることも知ってる。けどCDを出してそれが流通してライブをして、っていうところまでたどり着いてる人はいない。そもそも、「教会内での演奏」で完結してしまうことが当たり前で、そういう目標を掲げるという発想に至らないのかもしれないけど。

あたしは日本でもアメリカみたいにいろんなジャンルのクリスチャンミュージックが生まれたらいいなって思ってる。けど、日本にはクリスチャンミュージックっていう概念そのものが浸透してない。だから「クリスチャンミュージックにはこんなカッコいい音楽があるんだよ」っていうのを伝えたいと思った。まず今あるクリスチャンミュージックを広めよう、って。

ただ、クリスチャンミュージックっていう分類の仕方には曖昧さも伴う。
「アーティストがクリスチャン」っていう定義やと、アメリカの音楽は半分ぐらいクリスチャンミュージックに分類されてしまう。日本でも、m-floのVERBALがクリスチャンってことは有名やけど、m-floの音楽はクリスチャンミュージックかというと違うと思うしね。
「キリスト教的な内容を歌っている」っていう定義もちょっとズレてて。「God」「Jesus」「Lord」っていう言葉を使ってるアーティストもいるけど、そういう言葉を使わないアーティストもいる。一見すると普通のラブソング、でも実は神様と人間の関係を歌ってる、とか。歌詞に込められた意味をリスナー側から完全に読み取るのは難しい。歌詞の内容だけを基準にすると、例えばアルバムの中に1曲キリスト教と関係ない歌詞の曲があったとしたら「このアーティストはクリスチャンミュージックじゃない」ってなってしまう。
正直、今ここで断言できるような、これっていう定義は存在しないのが現状やと思う。

あたしが紹介するにあたって決めてる基準は、「楽曲がクリスチャンミュージックであると認知されているアーティスト」「クリスチャンであることを音楽活動において公言し、反映しているアーティスト」「キリスト教と深く関わりのある内容の楽曲」。
厳密に線引きをするのは難しいから、今まで紹介してきたものの中で「これはクリスチャンミュージックちゃうやろ」っていうのもあるかもしれない。けど、紹介しようってなったらいろんな情報調べて確認してるから、どれも何らかの形でキリスト教に関係がある音楽です。

前置き超長くなった。(笑)
実際にどんなものがあるか載せていきます。

♪MANAFEST『Rodeo』(2005)

大好きなアーティスト。来日した時は必ずライブに行ってる。
カナダ出身、プロスケーターを目指してたけどケガで断念。そこから音楽の道へ。ジャンルはミクスチャーロックかな。最初の方のアルバムはトラックもかなりHIPHOP寄りなんやけど、最近のアルバムはかなりロックテイストです。ライブでも毎回ギター、ベース、ドラムのバンドセット。
彼は歌詞の中に結構わかりやすくキリスト教要素を盛り込んでる。『Yahweh』(「ヤハウェ」=ヘブライ語で「神様」)っていう曲もあるぐらい。荒れてた時期もあったみたいやけど、お母さんがずっと自分のために祈ってくれてて、それを知って変わったらしい。奥さんとも教会のキャンプか何かで知り合ったとか。
そしてかなりの親日家。4thアルバムの1stシングル『No Plan B』は日本でMVを撮影してて、日本のバンドCrossfaithのKoieがfeat.で参加してる。 5thアルバムの国内(日本)盤では、3.11で被害を受けた日本へのメッセージソングとして日本語の歌詞を交えた『KIMI WA FIGHTER』を収録。結構いい発音の日本語を披露してます。
1年半かけて執筆してた本が完成したらしく、最近はプロモーションに忙しそう。日本でも買えるんかな?

♪Oficina G3『Meus Passos』(2008)

ブラジルのメタル系バンド。聴いてみてください。「これがクリスチャンミュージック?」って思うはず。(笑)
ポルトガル語なので何言ってるかわからんし、あたしも最初はそう思った。ので、歌詞を検索してGoogle翻訳にかけてみました。そしたらどの曲も歌詞がかなり信仰的。ビックリした。(笑)
ポルトガル語のサイトしかヒットしなくて詳細はわからんのやけど、このバンドは1987年結成、メンバーチェンジを繰り返しながら今も活動してるみたい。ボーカルも現在4人目。このライブ映像観たらわかると思うけど、結構広い場所でやってるみたいやし観客の数も多い。ブラジルでは有名なバンドなのかもしれません。

♪P.O.D.『Sleeping Awake』(2003)

え、P.O.D.?って思う人もいるかな?かなり知名度高いバンドですね。この曲は映画『マトリックス リローデッド』の主題歌でもある。
彼らはクリスチャンバンドということで有名。バンド名も「Payable On Death(死による贖い)」の略で、キリストが人間の罪のために死んだっていう考え方に基づくもの。根強い人気があるバンドです。

♪Stacie Orrico『(There's Gotta Be) More to Life』(2003)

彼女も日本で結構有名なはず。一番有名な曲は『Stuck』かな?日本のバンド、coldrainがカバーしたりしてる。
デビューのきっかけはキリスト教系の音楽イベントでのコンテストで優勝したこと。デビューした時の所属もEMIのクリスチャンミュージックのレーベル。日本での成功は大きかったようで、『Live in Japan』っていうCDとDVDをリリースしてる。
セレブ的な生活をするヒマがあるならもっと良い曲を書きたい、って言ってるぐらい、謙虚で地に足がついた人柄。今はレーベルとの契約終わってるんかな?3rdアルバムはアメリカでリリースされんかったみたいやし音楽活動は不調みたいやけど、また新しく音源作ってほしいなあ。

♪tobyMac『Boomin'』(2007)

tobyMac!今年のグラミー賞では最新アルバム『Eye On It』がBest Contemporary Christian Music Albumを受賞しました。
こんなカッコいい48歳見たことないよ。アメリカではクリスチャンラッパーの代表的存在。あたしが生まれる前から活動しとるけど、今も変わらず良い音楽を作り続けてる、ホントにすごい人。HIPHOPというよりはミクスチャーに近いかな。ダンサンブルな曲からメロウな曲まで、音の幅も広い。
『Eye On It』が1997年以来初めてクリスチャンアルバムでビルボード200チャートのトップになった時のコメント、
「EYE ON IT #1 on @billboard top 200! Wow, thank u guys so much. Honored & grateful!! To God b the glory...Steal my Show. 」。
「この栄光を神に」ってとこが彼らしい。

他にもいっぱい紹介したい曲あるけど、また次回。
こうやってクリスチャンミュージックを紹介することで、クリスチャンの音楽への関心、クリスチャンじゃない人のクリスチャンミュージックへの関心が高くなったらいいなーと思います。

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