バンドを組んでから初めてのスタジオでした。
前日から正直気が重かった。
すごい感じ悪い言い方になってしまうけど、あたしは自分が一番下手くそっていう環境の中に置かれたことがなかった。
というのも、ヴァイオリンやピアノは物心つく前からやってたから、どうしようもなく下手な時期っていうのは記憶として残ってない。それなりに弾ける状態の自分しか思い出せない。
それに、ヴァイオリンもピアノも個人競技みたいなもの。練習も1人やったし、先生に見てもらう時も1人。一時期オーケストラにも所属してたけど、何十人もの人間が同じパートを弾くわけやから、人と比べるという状況ではなかった。唯一優劣が明らかになるのは年1回の発表会と、不定期にあるコンクールの時ぐらいやった。
だから、始めて1年経ってないこのショボいギターを人に聴かせたくないっていう思いが強かった。「下手な自分」に現在進行形で戸惑ってる。何なの、このポジション?って感じ。(笑)悔しさ半分、居心地の悪さ半分。
それからあたしは人前で弾くのがものっすごい苦手。発表会もコンクールも、ヴァイオリンとピアノ合わせたら単純計算で20回以上は出てるはずやのに、慣れることはなかった。怖かった。
今もたまに人前で弾いたり歌ったりすることがあって、それは大抵教会でのことなんやけど、あがり性は相変わらず。まだ打ち解けきってないバンドメンバーの前で、思うように弾けるんかなって不安やった。
でもスタジオに入るのが楽しみっていう気持ちももちろん持ってた。
あたしにはあと1年しかない。時間に融通が利くのは学生の間だけ。1年先どうなってるかわからんから、どうしてもこの1年でバンドを軌道に乗せる必要がある。やから、どんどんスタジオに入って、できるだけ早く初めてのステージを踏みたいと思ってる。
そんないろんな思いがあって、昨日からそわそわ。師匠に「明日初めてスタジオ入るんでアドバイスください」って言ったら、返ってきた答え「深呼吸」。(笑)と、「上手いとか下手とか気にしなくていいから、スタジオを楽しんだら?」って。そう言われてなんとなく気持ちが軽くなった。
それから、ギター教えてもらうのも兼ねて父親とテレビ電話。久しぶりに面と向かって(?)話して、やっぱり説得力があるなあと思った。
そして今日。だいぶリラックスできて、

深呼吸。からの、行ってきます。
スタジオ入ってからは、まずセッティングでてんやわんや。「どこにつなげるん?」「これ何のスイッチ?」「シールドなくね?」他。早く慣れなきゃね。
お互いの音を聴くのは初めてやったんやけど、それぞれ印象はどうやったんやろう。(笑)まあ、謙遜でも何でもなくあたしが一番練習不足やったと思う。
Green Day『American Idiot』が一番形になってた。あとは、歌暗記とギターのバランスとドラムのテンポの安定やな。ギターソロはあたしがやることになってしまったので、来週までに何とかせねば。
Skillet『Hero』はまだまだいじる余地あり。コード弾き以外にできることないかな。コーラスはマスターした!
Thousand Foot Krutch『War of Change』は、あたしほとんど不参加。(笑)余裕なくて全然練習できんかった。反省。
あたし以外の2人は、3曲ともすでに枠組みができてたというか、結構忠実にコピーしてたからビックリした。あたしなんかようわからんとこ全部コードでジャーンって弾いてごまかしてるのに。学ぶこといっぱい。
これから週1でスタジオってことになったので、練習のし甲斐があります。よし。
2時間取ってたんやけど、あっという間。ホントに楽しくて。下手とかそういうの抜きにして、みんなで同じ曲を作り上げるっていう作業にわくわくした。
ようやくやりたかったことにたどり着いた感じかなあ。クラシックも楽しくなかったわけじゃないけど、乗り切れてない部分はあった。普段クラシックなんか絶対聴かなかったし、心の底から好きだったかっていうと、多分違う。踏み出すのが本当に遅くなったけど、楽しいことがこれから始まる。
カッコいいポストグランジバンドになる!

スタジオのエレベーターの横でR2EとFUNNY DAYS発見。
バンド名そろそろ決めないと、R2Eカズヤさんが発案した「コミュ障」って名前になっちゃう。(笑)
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