BRAHMANの新しいアルバム『超克』からのMVが公開されました。
♪BRAHMAN『初期衝動』(2013)
KOHKIさんのギターってテレキャスやなくて日本のメーカーのテレキャスモデルなんやね。未だにExplorerのイメージが強い。
BRAHMANは自分にとっては特別なバンドかな。
自分で本格的にCDを買ったりするようになったのは、中学生に上がる頃だった気がする。その頃からずっと洋楽ばっかり聴いてて、日本の音楽のことは全然わかんなかった。友達から得る情報が全てで、「あー今そんなん流行ってるんやな」ぐらいの認識で。
CD借りたりしてたまーに聴いても、LOVE PSYCHEDELICO、アジカン、EGO-WRAPPIN'とか。カラオケで困らない程度に日本の曲も聴いとこうかなって感じ。中学の最後らへんはHIPHOPばっかり聴いててアングラジャパニーズもわりと詳しかったけど、だんだん特定のアーティストしか聴かなくなった。結局洋楽に戻ってくるんだよね。
アングラHIPHOPの影響なのか、とりあえずJ-POPが嫌いやった。周りはJ-POP好きな子ばっかりやったから話が合わんかった。
大学の2年の時に友達ん家に行ったらLOW IQ 01のCDがあった。LOW IQは聴いたことあって結構好きだったから、「コイツいい趣味しとるやん」て思って、他にどんな音楽聴くんか聞いてみた。そしたらBRAHMANとOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDのCDを貸してくれた。家に帰って聴いて衝撃やった。「日本にこんなカッコいいバンドおるん!?」て。それまで聴いたことないような音やった。同じメンバーがOAUをやっとることにも驚いた。守備範囲の広さ。
アコースティックな音が好みやったから、最初はOAUの方が好きやったかな。ヴィオリンもおったし。とりあえずBRAHとOAUのCDは短期間でかなり聴き込んだ。イントロ聴いてすぐ曲名答えられるぐらい。友達もビックリしとった。(笑)
大学の時はライブも何回か行ったなあ。『ETERNAL RECURRENCE』のツアー、OAUの『New Acoustic Tale』のツアー、BRAH×EGO-WRAPPIN'。ほんまにほんまにカッコ良かった。
震災が起こってからBRAHMANが変わった。いち早く支援に動いたのは感心した。けどライブにも変化が現れて。一貫してMCをしてこなかったのに毎回MCするようになって、ライブ会場に支援物資持ってくるようにって宣伝したり。オフィシャルのtwitterが原発や政治のことばっかりツイートするようになってからは、疑問を抱いた。
信念を持って行動するのは良いことだけど、それをどこまで音楽活動に持ち込むのかっていうことについてすごく考えさせられた。自分らは音楽で主張するんだって言ってるアーティストも結構いて、確かにそれは間違いじゃないんだけど、なんか宗教じみてるようで違和感があった。
彼らのやり方に完全に賛同してるファンはたくさんいるんかもしれんけど、ただ単純に音楽を聴きたくてライブに来てる人も多分結構いるはずで。そういう人らからしてみたら、MCなしでぶっ続けでカッコいいステージを見せるBRAHMANのスタイルが変わってしまったことは残念やったと思う。あたしもどちらかというとそっち側。ネット見てたら、「個人で支援することだってできるんだから、バンドで物資を集める必要はないんじゃないか」「俺らが金払ってライブに行くのは説法聞くためじゃねーよ」っていう意見もあって、それも納得できる部分はあって。
正直、前からいるBRAHのファンで離れていってる人は少なくないと思うし、あたしみたいに揺れてる人もおると思う。率直に言うと、もし『超克』がしょーもないアルバムやったらBRAHを支持するのはもうやめようって思ってた。
でも『初期衝動』を聴いて、この人らはやっぱりカッコいいって感じた。やり方に関しては今も疑問に思う部分はある。けど音楽っていうのは説得力なんだよね、少なくともあたしにとっては。あたしはまだBRAHMANに期待できる。そういう結論に至ったので、『超克』がリリースされるのを楽しみに待ちたいと思います。
♪BRAHMAN『Speculation』(2008)
この曲のギター。痺れるー。
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