やっぱりヴァイオリンについて書くと長くなるな;
今回はギターについて書きます。
父親がギター大好きで家にギターやアンプがいっぱい転がってる環境で育ったから、ヴァイオリンと同じぐらい馴染みは深い。でも不思議とそれほど興味示さず成長した。父親がギターとベース、母親がドラムとピアノ、あたしはヴァイオリンっていう意識があったから、無意識にかぶることを避けてたのかもしれん。
始めたのはいつかっていうと微妙で、最初に弾こうとしたのは大学の時かな?
中学の時からMichelle Branchが大好きで、彼女が青いTaylor 614ce弾いてる姿になんとなく憧れとった。大学進学のために兵庫に引っ越すことになった時、ヴァイオリンはかなり音が通るからアパートで弾くのは無理やろうってなって、父親が「ギター持って行くか?」って言ってくれて。その時に貸してくれたのがTaylorのアコギやった。「結構いいギターやから生活に困ったら売っていいよ」とも言われた。(笑)

Michelleみたいになる!とか思って持って行ったはいいけど、弾き方がわからん。ギターコードの本も持たせてもらったけど、「何これ?全部覚えなきゃいけないの?」って感じやった。
ヴァイオリンできるならギターもすぐ弾けるようになるって聞いてたから、楽勝でしょーとか思ってた。今考えると自分が恥ずかしい。笑。思えば、ヴァオリンでも和音弾くのがすごい苦手だった。仕組みはどっちも一緒やけど、あたしにとって、ヴァイオリンの苦手な要素を集結させたのがギターやった。強敵やった。(笑)そしてその後ほとんどTaylorに触ることなく、就職を機に引っ越した時に実家に連れて帰った。
そっから「ギター=難しい!」って刷り込まれて、全然弾こうとは思わんかったなー。
でも去年の4月。すごい好きなカナダのアーティストが来日するってなって、その時の対バンが全部日本のバンドで。それまで大きいハコでのワンマンライブしか行ったことなかったから、ライブはオープン前に行って行列するの当たり前、ロッカーあって当たり前、っていう認識だった。(その日のハコはロッカーなかった笑)全部で4バンド+海外アーティストやったんやけど、いつもどおりさっさと前列取らないとどんどん前が埋まっていくものやと思ってたから、ようわからんのに1バンド目から最前の真ん中にいた。(笑)
完全にアウェーやった。しかも前の方あんまり埋まってなくて。そのアウェー感に耐えながらずっと前列で観とったんやけど、あるバンドがめちゃくちゃカッコ良くて。ギターが。歌のメロディが印象に残るっていうのは結構よくあることなんやけど、ライブで聴いたギターリフが耳から離れんっていうのが初めてやった。それまで歌ありきで音楽聴いてきたけど、ギター弾いてるのを見て「おぉ!」ってなったのも初めてで、なんかとりあえず、ビックリした。え、日本のインディーバンドってこんなカッコいいの?って。
その日以来そのバンドのライブに行くようになって、そっからやなあ、「こんな風に弾きたい」って次第に思うようになったのは。だからちゃんとギターを練習し始めたのは去年の夏から。父親がストラト貸してくれて、兵庫に持って行って。

おもしろいのが、明確に目標があると一生懸命になれるんだよね。だからコードもちょっとずつやけど覚えていってるし、気づいたら4〜5時間ギター弾いてる時もある。実家に帰ってきたら父親に教えてもらったり。前に挫折した時とは全然違う。
そのバンドほんまにみんないい人で尊敬してるから、全部のパートをしっかり観るようにしてるけど、ギターはやっぱり特別。友達がいつも上手で観てるからあたしもそっち側で観るようになったけど、ギターの目の前やから特等席。指の動きとかずっと見てる。(笑)
最近は対バンのいろんなバンドのギターを見るのも楽しくて、勉強になる。こっから人並みに弾けるようになるまで数年かかるやろうけど、いつかあたしも人をわくわくさせられるような演奏をしてみたいって思う。
振り返ったら去年の中で一番大きい出会いやった。ありがとう。
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